高原を巡る旅 (戸隠-斑尾-志賀-高峰)
9月のはじめに信州の高原を巡ってきた。
高原はひと足先に秋を感じられる場所だと思っていたが、近年はこの時期に訪れてもあまり涼しくなくなったような気がする。温暖化の影響があるのだろうか。
旅のはじまりは上信越道・信濃町ICを降りて向かった戸隠中社から。戸隠神社は、飛ばされた「天の岩戸」が戸隠山になったという伝説とともに栄えた神社で、中社には、天岩戸を開くための神楽を創案した天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)が祭られている。
そして腹ごしらえ。戸隠といえば「そば」。「そばの花が咲く頃には食うな」と言われるそばだが、写真(右上)の人気のそば店「うずら家」にさすがに行列が出来ていた。私は「二葉屋」でおろしそばを食べた。旬でなくても、戸隠に来たらそばを食べないと。
一帯はそばの花が満開。写真(右)は道の駅「しなの」に併設されている小さなそば畑。信濃町ICを降りてすぐの「しなの」は寄りやすく居心地がよい。
戸隠から斑尾高原へ。写真は、宿の「斑尾高原ホテル」の部屋からの景色。なだらかな稜線は妙高山。部屋からは目の前に斑尾山、右手に妙高山を望める。
※望遠(200ミリ)での撮影。
ホテルからクルマで5分ほど下ったところにある「希望湖」。オニヤンマが飛び交い、浅瀬には稚魚がたくさん泳いでいた。期待してなかったが、行ってみると思ったより広く、箱庭的な美しさのある池だった。
斑尾高原を飯山駅へ下り、しばらく市街地を走った後、再び志賀高原へと登ってゆく。写真は長野側の入口にある「一沼」。湖面には睡蓮が広がっていた。
志賀高原、渋峠近く。迫力のある高原風景が広がる一帯。
志賀高原を群馬側に抜けると伸びやかな景観に変わる。もっともここから先は有毒ガスの影響で緑が乏しくなる。
あいにくと名前は分からないが、志賀草津道路に沿って、そこここに花が咲いていた。
志賀高原から草津へ下り、さらに三原に下って新鹿沢温泉へ。そこからはまた上り。鹿沢から地蔵峠を経由して高峰高原へ。
秋の高峰高原はリンドウがきれい。蜜を吸っていた蝶を撮ろうとカメラを向けたら飛び立ってしまった。
宿の「高峰温泉」から車坂峠へ少し向かったところからの眺望。高原を巡る旅の締めくくり、標高2千メートルの高峰を南に下ると、わずか30分で小諸ICに到着する。
撮影時期:9月上旬
撮影機材:KONICA MINOLTA α Sweet DIGITAL、TAMRON AF18-200mmF3.5-6.3 XR DiII