御岳山ハイキング
久し振りに御岳山へ。
ケーブルカーで「御岳山駅」まで上り、武蔵御嶽神社から新緑の長尾平園地、ロックガーデン、綾広の滝を歩いた。
ケーブルカーの御岳山駅
歓迎のアーチをくぐっていよいよスタート
御岳の集落が望める
神代ケヤキ
土産物屋が並ぶ
武蔵御岳神社へ
長尾平園地からの眺望
木漏れ日が美しい
天狗岩
ロックガーデン(岩石園)
綾広の滝
ケーブルカー
[1]御嶽駅から御岳山駅へ
青梅線・御嶽駅を出ると左手方向に西東京バスの発着所がある。ここから「ケーブル下」行きのバスに乗る。10分ほどでケーブル下に到着。すぐ先のケーブルカー乗り場「滝本駅」から「御岳山駅」へ上る。行ったことのない人にはバスとケーブルカーでラクラク山頂まで行けると思われがちだが、そうでもない。
バスを降りてケーブルカー乗り場までわずか200mばかりだがけっこうな上り坂。「バスがもうちょっと上まで来てくれればいいのにィ…」というグチが周りから聞こえてくる。
バス・ケーブルカーとももSUICA/PASMOが使える。ただしケーブルカーの改札をSUICA/PASMOで通過する場合は片道のみ。往復割引切符を利用する場合は券売機で購入することになる。
最大25度という急な斜面をケーブルカーは6分で上り「御岳山駅」に到着。ちなみに現在ケーブルカーは節電モードで1時間に2本程度と平常時より1本少ないダイヤになっている。混雑時は10分置きぐらいに増発されるとのこと。
駅前には広場があり、都心方面の展望が開けている。条件が良ければスカイツリーも見えるらしいが、この日は見えず。さらに展望食堂に登るリフトもあるが時間が早すぎたせいか運行されていなかった。
→西東京バス
→御岳山ケーブルカー
[2]御岳山駅から武蔵御嶽神社へ
御岳山の山頂はイコール「武蔵御嶽神社」。ケーブルカーで御岳山駅まで来ても、山頂はまだまだ先なのだ。「歓迎」のアーチをくぐって、いよいよ「山頂」へむけて出発。所要約20~30分。左手に展望の開けた実に快適な道。これから向かう御岳の集落も見える。神社まで全て舗装されてはいるが途中から上り坂となる。信仰の山らしく、道の両側には旅館・宿坊が建ち、講の記念碑が並ぶ。
「神代ケヤキ」の先を右に曲がると両側に土産物や軽食を売る店が並ぶ一角。社殿へはさらに石段が延びている。ここまで来ると「私は下で待ってるから行って」とベンチに座って登頂隊を送り出す人が現れる。疲れた人や足腰の弱い人にはちょっと二の足を踏む石段かもしれない。
[3]武蔵御嶽神社からロックガーデンへ
社殿へ登る石段の途中で左に折れる道が2つ現れる。どちらもロックガーデンや奥の院、大岳山へ続く道。手前の道がメインで、社殿に近い「近道」と表示されている方は、ほんの短い距離だが、斜面を下ってメインの道に下りる急坂となっている。行きは参拝してから「近道」を降りたが、それほど距離を稼げるわけでもなくわざわざ近道を通るほどのことはなかった。
メインの道は奥の院、七代の滝、ロックガーデン、大岳山と色々な場所につながる道なので、途中いくつにも道が分かれる。道標が完備されているので見逃さないよう気を付けていればまず大丈夫な感じだ。最初のポイントは「長尾平園地」。左に道が延びていて、開けている。ベンチ、トイレ、奥に展望台がある休憩ポイント。眺望はたいへん素晴らしい。
展望を楽しんでメインの道に戻る。すぐに左に下る道が現れる。急な下り坂で「七代の滝」へ続く道だが今回は行かないので、その先「天狗岩」を経て「ロックガーデン」~「綾広の滝」へつながる道を左に下りる。最初の道も「七代の滝」を経て「天狗岩」のところで2本目の道と合流するのだが、下りに下るので「天狗岩」の手前にある急な鉄階段を登らなければならない。
緩い下り坂は木漏れ日が美しく気持ちがよい。次第に水の流れる音が聞こえてくると、「天狗岩」が出現する。ここで前述の「七代の滝」から来る道がつながる(1本目の道を行かず、ここから「七代の滝」への鉄階段コースを往復するという手もある)。天狗岩は登れるようになっているようだ。岩の右脇を通っていけば、本日の最大の見どころ「ロックガーデン」(御岳沢岩石園)の始まりだ。
ここからはひたすら苔むした石と沢の流れと頭上の緑を楽しみながらの散策。途中に休憩所が設けられている。ロックガーデンの最後は「綾広の滝」。若干水量は少なめだったが、シルクのようなやわらかな流れが優しげで美しくもあった(写真ではうまく撮れてませんが…)。
[4]ロックガーデン・綾広の滝から神社へ戻る
滝をあとにして先へ進むとすぐに距離は短いものの上りとなる。登り切ったところに休憩所があり、ここでロックガーデンと平行して上を通っている道に出る。この道は「長尾平園地」まで来たメインの道で、神社へ、またケーブルカー「御岳山駅」へと続いている道だ。途中に湧き水があり、水分補給をしている人達がいた。幅もあり緩い上りで歩きやすい。
神社を出て神社に戻るまで写真を撮りながら2時間20分。ケーブル御岳山駅を起点にすると3時間10分(詳しくは時程に掲載)。神社から朝来た道を戻ってケーブルの「御岳山駅」へ戻った。
[5]御嶽駅へ
ケーブルカーで滝本駅へ降りたもののちょうど良いバスがなかったので、御嶽駅まで歩くことにした。
この日の昼食は山を下りてから。駅まであと10分弱というところにある中華の店「渓竜」で。檜沢バス停と仏沢バス停の間くらい、吉野街道の左側にある。
「渓竜」は料理もさることながら生ビールが素晴らしく美味しかった。山歩きの疲れや渇きを差し引いてもうまい。座敷で1時間、すっかり食べて飲んでくつろいで、御嶽駅へ向かった。
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★この日の時程
御嶽駅(7:50)― ケーブル下(8:00)・滝本駅(8:21)― 御岳山駅(8:27~8:35)― 武蔵御嶽神社(8:55~9:07)― 長尾平園地(9:15~9:30)― 天狗岩(9:50)― ロックガーデン休憩所(10:30)― 綾広の滝(10:45~10:55)― 分岐(11:05)― 武蔵御嶽神社(11:30)― 御岳山駅(11:45・11:50)― ケーブル下(11:56)― 渓竜(12:30~13:30)― 御嶽駅(13:40)
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旅後記
今回はこの春に新調したハイキングシューズで。ロックガーデンを巡るコースは、急坂ありゴロゴロした石の上や沢水がしみ出ているところもあるので、ハイキング向けの靴は必須。御岳神社までなら道はすべて舗装されているのでとくに装備はいらない。
コース概略
撮影機材:ソニー α55、バリオゾナー16-80mm、70-300mm G