伊豆大島
個人的には近くて遠かった伊豆大島。
フィルム撮影会が現地であり、初めて訪れるきっかけができた。
往復熱海港発着のジェット船、島内移動は定期バス。ちょうど春の嵐のただなかで、強風にあおられながら歩いてきた。
荒天のため船は岡田港に入港。予約した元町港近くの宿が迎えに来てくれ、元町へ移動した。写真は元町港。
宿に着いて、元町港周辺の散策に出た。港から海岸沿いを長根浜公園まで歩いた。猛烈な風が吹き荒れていた。
元町の中心街を歩いた。ところどころ懐かしい町のたたずまいが残っている。
翌朝、バスで波浮港へ。波浮港展望台で下車、一つ先の上の山バス停から港へ下っていった。
波浮小学校。2009年3月に閉校になったらしい。
波浮には古い町並みや通りが数多く残っていた。
網元の屋敷跡、旧甚の丸邸。
そこここにある路地や坂道が楽しい。
港を下方に臨みながらの散策。
坂道の途中にある「伊豆の踊り子」ゆかりの宿、旧「みなとや旅館」。残念ながら改修工事中だった。このあと、付近で唯一の食事処「西川寿司」で昼食。
港には漁船や大島海洋国際高校の実習船が係留されていた。
港の端に建つ「波浮の港」歌碑。野口雨情作詞、中山晋平作曲
バスで元町港に戻り、鎮西八郎為朝の館跡へ。この中にある「ホテル赤門」に連泊した。
まだ風は強いものの、空は完全に晴れ上がった。元町港からは、富士山が綺麗に見えた。
2泊目は1泊朝食付き。新鮮な魚料理でも、と目論んでいたのだが、前日から今日の昼まで魚・魚・魚だったので、趣向を変えてそば屋で夕食をとった。
黄昏時、港町はオレンジ色に染まっていた。
風が止んだ最終日は「大島公園」へ。陸から海へと落ち込んでいくダイナミックな景観。売り物のツバキは盛りを完全に過ぎていたが、想像していたよりずっと見応えのある公園だった。
大島公園から泉津(せんず)まで、海沿いに遊歩道が伸びている。
当初は前日に大島公園を見る予定で、泉津から遊歩道を歩いて公園に入るつもりだった。
さわりだけ歩いたが、それでも十分にダイナミックな景観を楽しめた。
遊歩道から公園に戻った。まったく見られないかと思ったツバキがまだ咲いていた。
公園内でも場所により、種類によって、それぞれ咲く時期が異なるそうだ。
この日も発着港は岡田港。少し早めに大島公園を出て岡田港周辺を散策した。
岡田港のあたりは漁港の町らしい雰囲気があった。ネコに多く出会った。
八幡神社で。
ネコはベタベタもせず、臆病な風でもない。毛並みもよく、いいもの食べてそう。
坂道を上って港を俯瞰しようとしたらここにもネコが。
港に次々と船が入港。手前のジェット船で熱海港へ向かった。
旅後記
フィルム撮影会の本隊と別行動で前日に島に渡った。その後大荒れとなって、翌朝出るはずの本隊の船は欠航。連絡を取りつつも大幅に予定が変わったことで、時と場所を同じくしての撮影会には参加できなかった。
近くて遠かった伊豆大島。今回三原山はパスした。いつか天候が安定している時期に行ってみたい。
撮影時期:2010年3月20-22日(東京観光写真倶楽部撮影会3/21-22)
撮影機材:ツァイスイコン、NOKTON classic 40mm F1.4、C Biogon 21mm F4.5 ZM、APO-LANTHAR 90mm F3.5、FUJI PRO400